Crédits

AUSFÜHRENDE KÜNSTLER:INNEN
小松ゆう
Stimme und Gesang
KOMPOSITION UND LIEDTEXT
小松ゆう
Komponist:in
PRODUKTION UND TECHNIK
小松ゆう
Produzent:in

Paroles

咲いて、夜に、咲いて...
街灯りの縫い目から
濃藍が滲み
水鏡に揺れる一夜の影が
無垢を偽る
「あなたの未来を照らす」と
月下美人は嘆き
鼓動を奏で 花弁は開く
蜜のように 闇に溶ける
淡い匂いに 戸惑いを隠し
夜の深さに 震える指先
咲いて、夜に咲いて 崩れる定めを知り
孤独より甘い闇へ 落ちて行く星屑
言葉を超えて 胸に刺さる光
咲いて、夜に咲いて。夜に咲いて
紫陽花の色を
雨音が惑わせ
「毒の甘さも愛せるならば」
夾竹桃が嗤う
毒を忍ばせた花弁で
この胸を甘く噛む
闇雫 朱に染まる夜
愛を滑り落とす
縫い目を解く 棘に触れて
玉響の嘘が 愛を囁く
咲いて、夜に咲いて 果てることも知らず
夢より鋭い闇で 瞬く刹那
終の苦味を 花弁で惑わす
咲いて、夜に咲いて。夜に咲いて
群青の底で 影が影を重ね
言えなかった愛だけが 暁をためらう
――それでも
毒に酔い 開く花の夢を見る
咲いて、夜に咲いて 刹那さえ愛して
凍てつく闇を裂き 熱を放つ夜更け
宿命を抱いて あなたへ溶けゆく声
咲いて、夜に咲いて。夜に咲いて
咲いて、夜に… 夜に咲いて…
儚き毒も 愛しく咲いて…
愛おしく包んで…
Written by: 小松ゆう
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