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如月ひとすじ射し込む、春の陽。
いっそう熱を孕むダウンジャケット、けだるいの。
身の毛がよだつ温い風。
凍りつく刹那。
冷え切った体を逆撫でる、春。
歓迎しましょう。
みんな大好きな祖国の春でしょう?
顔色を察して、空気を読んで。
ほらまた一枚余計に羽織ってしまった。
新しいコトを始めて、ひけらかすの。
愛したい記憶の肌に花粉が触れないように。
私は知ってる。
人を油断させる春の香り。
大っ嫌いになるのは簡単でした。
沈丁花の中に、
馬鹿な青春を落としたみたい。
さあさあさあ、歓迎しましょう。
桜の木のした。
あぁまたここにいる。
あの春と繋がって、あの人を思い出す。
Written by: 石田想太朗
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