Crédits
AUSFÜHRENDE KÜNSTLER:INNEN
天河美月
Künstler:in
KOMPOSITION UND LIEDTEXT
天河美月
Komponist:in
Paroles
カーテン越しの午後3時
陽射しがまぶしいはずなのに
今日はなぜか 世界が遠くて
笑い声だけが 音のように響く
コンビニ帰りのレシートに
気まぐれで選んだお菓子
スマホの通知は誰でもないし
ため息だけが 増えていった
誰かに聞いてほしいほどでもない
だけど ちゃんと苦しかった
そんな気持ちを 誰にも見せず
私は ただここにいた
月が見てた午後3時
空にまだ 明るいのに
私の心だけが 静かに夜になった
泣くほどじゃないけど 泣きたかった
そのことを知ってたのは
雲の隙間にいた月だけ
「元気そうだね」って言われるたび
少しだけ 嘘を重ねる
悪気はないってわかってるのに
その言葉が すこし痛い日もある
エレベーターの鏡の中
ぼんやりした顔のままで
“がんばらなきゃ”は
今日も口癖みたいにリピート
頑張ってるねって言われたかった
でも それだけじゃ足りなくて
何も言わなくていいから
隣にいてくれたらいいのに
月が見てた午後3時
透明なまま溶けていく
誰にも気づかれない 涙じゃない想い
取りこぼした気持ちの影が
ふわりと空に浮かんで
ひとりの午後に揺れていた
夜よりも 昼間がつらい日がある
“普通のふり”に疲れたとき
空を見上げたらそこにいた
まだ月が消えずに 残ってた
月が見てた午後3時
隠れてたはずの気持ちが
やさしくなれる場所を 探していたんだ
「大丈夫」と言わなくていい
今日も私は 私のままで
少しずつ 夜へ歩いていく
空は明るくても
月だけが 私を見ていた
Written by: 天河美月