Letras
これから僕は何処へ行こうか
まあいいさ どこだってここと同じだろう
白いキャンパスに線を引いたら
どこだって永遠を切り取れるのさ
色づく花は揺れている 遠くに見えるは君の姿
呼び止めた声に気づいて 白い日傘はまわる
幸福は紙一切れ 札束に変えられずに今日だ
世界は君の写し絵 流れる雲が綺麗
春が過ぎて雨が降れど 濡れないように
夏が過ぎて風が吹けど 乾きはしない
灰になって空に散れど 人は死なない
変わる今を白にそっと書きなぐって
涙流す夜の群青に
水面揺蕩う 睡蓮の花弁を染められたのなら
この目に映る一瞬を どうか君に伝えたくて
雨垂れが奏でるグルーヴ 部屋の中燃え立つストーブ
変わらない街の景色 そんなものどこにもないのさ
今の二人を描こう 悪いがモデルは別の誰か
顔が書けない
秋が過ぎて雪が降って 凍りついた川
冬が過ぎて花が咲いて 氷は溶け出す
君の影の上書きの日を育んでいる
揺れる花を まわる月を あの日の君を
いつか終わらない時の中で
簡単に流れ去った 夜を飾ったのは月明りの唄
朧に光る色は僕が憧れた最期だった
僕の視界から愛を込めて 一生分の今を送ろう
それを一つ つなぎ合わせたなら
永遠になれるから
部屋中に光を集めて 世界が終わるその時のため
僕らに咲く花を描こう
涙流す夜の群青に
水面揺蕩う 睡蓮の花弁を染められたのなら
部屋が広く感じて 眠れる夜が来ないこと
君は僕を笑うだろうか
それでも君に笑ってほしいんだ
Written by: 蟲の知らせ