Letras
目覚めた 酩酊の朝はどうも眩しくて困る
まだ叫ばない足音 果無し事の仕事
途切れた最終の電波は今日もどこへも行けない
閑静な街路にかかと打ち付ける
それでも搔き集めてきた我楽多はまだ捨てない
今絡みつく鉄屑 螺旋状のNとS
聳え立つ摩天楼
破壊した流砂現象
瓦礫に埋まる古代都市
瞬いて夜天光
そこにあるは偶像
何も価値などない
さあ行こうぜ僕等
この街を通りすがる音色で
この勘違いの人生を
今この手で終わらせるなら
何にもない寂れた砂漠で
僕等どこを目指したらいいんだろう
焼けただれた天空
どうか幕を引かないで
焦がれた全盛の景色は遠い時の波の中
いざ手を伸ばせど もう温みは消えていた
鯘れた路に咲く野花 それを食む羊たち
さあ台無しの今日を歩け風のように
どこへ行こうと同じだ
茶色の街 彷徨うは亡霊
眼を遮り何も言えないで
手探る黒い影
何でもない崩れた瓦礫に
明日を夢見るのは愚かか
息を切らして もういいよと僕等うなだれた
さあ行こうぜ僕等
この街を通りすがる音色で
この勘違いの人生を
今この手で終わらせるなら
何にもない寂れた砂漠で
僕等どこを目指したらいいんだろう
焼けただれた天空
どうか幕を引かないで
Written by: 蟲の知らせ