秋終記

遠く消えてく背中を 見送れば あの日と同じ黄昏 のびている そう言えば巡り逢いも この浜辺 別離(わかれ)の場所を貴方は 決めていたのね 哀しそうに肩を落とし ふられた男演じてる 思いやりの裏側には 筋書き通りの終止符(ピリオド) 行かないで 行かないで 私の心はまだ 燃えているのに 行かないで 行かないで 私の心はまだ 燃えているのに 小麦色の傷跡を 残したままで 夕焼けの仲 秋へと急ぐ男(ひと)よ 物語にひとりはぐれ 夏をさまよう迷い子は 愛の行方見失って 夕陽に泣いている 行かないで 行かないで 私の心はまだ 燃えているのに 昨日まであんなに 輝いた 海も今は 消えていく 行かないで 行かないで 私の心はまだ 寄せる波