Lyrics
時計の針ばかり見つめていた
明け方の薄暗さに酔いそうになりながら
どうしたって止まらない世界だけど
僕だけはここにまだいるよ
赤青混じりの景色に
これも綺麗ねと眺めた
君の横顔を何度も
不確かに象る記憶に滲んだ声
「さよなら」
青い楓が僕と重なった
散ることも出来ずにただ君を待ってる
あの楓は赤く染まらない
一片の想いがまだ泣いてる
カーテンの隙間から日が差し
二人でよく歩いてた城跡が見える
枕に残った甘い香りを抱いて
夢の中君とまた行くよ
赤い楓を見つけても
気付かないふりする君は
音も立てずに泣いていた
戻らない季節に別れを告げるように
真っ白に眠る落ち葉さえ
春を夢見るキャンバス
帰るあてもないこの手から
最後の秋が零れ落ちた
青い楓が僕と重なった
散ることも出来ずにただ君を待ってる
あの楓は赤く染まらない
二人木漏れ日に背を向けた
朝の涙も夜の微笑みも
君が見せた色は赤くて切ない
愛の形をこの一片に代えて
僕を
染めて
Written by: 平日のモンブラン