ウィッグビーチ

ひらひら小雪　飛び散ってく

あたし ひだまり テトラポット 波しぶき ガラスのかけら

海ネコとヘドロ

打ち上げられた手紙を全部小ビンから取り出す

目をとおす真に受けてしまう

ぼんやり　ぼんやり　ぼんやりしてく私は

ゆっくり　ゆっくり　ゆっくり顔をかたむける

そして縦に見てた水平線をまた横に戻す ただし逆立ちで

バランス失い倒れた　波打ち際へ

あたし ひだまり テトラポット　波しぶき　ガラスのかけら

海ネコとヘドロ

今度は上手に逆立ちして心の中スティールパン響いた喝采を浴びた

悲しい言葉が響いた

波が引き　急に静かになる

晴れわたり　急に静かになる

どこにも帰れない　ここにも何もない

あたし　夢をみてました

あたし　夢をみてました

ひらひら小雪　飛び散ってく

ひらひら小雪　手のひらで

ひらひら小雪　手のひらでとけてく

あたし　なぜだか　胸騒ぎがやまずに　砂の城　つくろうと

思いつきました

どうにかこうにか天守閣に君臨した頃には

あかねが　とても綺麗でした