夢のせい

思い出せば香る 辛夷の花の色

当たり前の様に 今年も春がくる

僕はいつの間にか 歌の中にそっと

君を置き去りにして 夢のせいにしてたね

今になって分かるのさ 君の悔しい気持ちが

この街を離れるまで 気付かないでごめんね

今になって分かるのさ 君の悔しい気持ちが

届かないその想いを 携えて側に居た

風が優しく吹いて 欅の葉が揺れる

君が笑った様な そんな風なのだ

今になって気づくのさ 君の悲しい気持ちに

花が枯れていく様に ゆるやかに傷つけて

今になって分かるのさ 君の悲しい気持ちが

この街を離れるまで 気付かないでごめんね

心の奥底の 自分の為じゃなく

愛する人の為 歌を歌えたら