Paroles

思いは、ひとつ、窓前花。
蝉は、やがて死ぬる午後に気づいた。ああ、私たち、もっと仕合せになってよかったのだ。もっと遊んで、かまわなかったのだ。いと、せめて、われに許せよ、花の中のねむりだけでも。
ああ、花をかえせ!
(私は、目が見えなくなるまでおまえを愛した。)
ミルクを、草原を、雲、――
(とっぷり暮れても嘆くまい。私は、――なくした。)
じぶんで、したことは、そのように、はっきり言わなければ、かくめいも何も、おこなわれません。
じぶんで、そうしても、他におこないをしたく思って、にんげんは、こうしなければならぬ、などとおっしゃっているうちは、にんげんの底からの革命が、いつまでも、できないのです。いつまでも、できないのです。
真理と表現。この両頭食い合いの相互関係、君は、たしかに学んだ筈だ。相剋やめよ。いまこそ、アウフヘエベンの朝である。信ぜよ、花ひらく時には、たしかに明朗の音を発する。これを仮りに名づけて、われら、「ロマン派の勝利。」という。誇れよ! わがリアリスト、これこそは、君が忍苦三十年の生んだ子、玉の子、光の子である。
この子の瞳の青さを笑うな。羞恥深き、いまだ膚やわらかき赤子なれば。
獅子を真似びて三日目の朝、崖の下に蹴落すもよし。崖の下の、蒲団わするな。
勘当と言って投げ出す銀煙管(ぎんぎせる)。
「は、は。この子は、なかなか、おしゃまだね。」
じぶんで、したことは、そのように、はっきり言わなければ、かくめいも何も、おこなわれません。
じぶんで、そうしても、他におこないをしたく思って、にんげんは、こうしなければならぬ、などとおっしゃっているうちは、にんげんの底からの革命が、いつまでも、できないのです。いつまでも、できないのです。
なし。なし。かくまで深き。なし。なし。ものかいて扇、ひき裂くなごり哉
 
なし。なし。かくまで深き。なし。なし。ものかいて扇、ひき裂くなごり哉
Written by: ゆよゆっぺ a.k.a DJ'TEKINA//SOMETHING, 神尾 晋一郎, 間宮丈裕
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