Créditos
AUSFÜHRENDE KÜNSTLER:INNEN
荒木多賀司
Künstler:in
KOMPOSITION UND LIEDTEXT
荒木多賀司
Komponist:in
Letras
夜が来るたび 想う痛み
君の横顔 消えそうで
窓の外 交わらぬ星
あの日の後悔がまだ胸に刺さる
うまく笑えたらいいのに
うまく言えたらいいのに
不器用な音だけが
鼓動をかきたてる
ねぇ、どこまで歩けば
君の手に触れられるの?
風が運んだ名前
今もたしかに響いてるのに
愛に沈む 言葉たち
ただひとつ 届けたい
「愛してる」って簡単なはずの言葉
僕には 言えなかった
透明なこの想い
形にもできないまま
でも君を照らす灯りに
なりたいと願っていた
言えなかった「愛してる」の言葉
文字にすれば壊れそうで未送信のままのメッセージ
消すこともできずに ただ見つめてる
光のない朝に ひとり
冷めた部屋 君の痕
指先でなぞった記憶
なぜだろう まだ温かいんだ
誰かになろうとして
君を見失っていた
僕のままでしか
届かない声があったのに
「だいじょうぶ」って嘘ついて
ほんとは泣いてた君に
黙って差し出した手が
精一杯の不器用な思いやりだった
愛に染まる この胸が
君の名前 叫んでる
笑った顔 怒った声
全部が愛しかった
季節は何度もめぐって
僕だけが取り残されて
それでも君を想うことが
僕の生きてる証だった
夕焼けがにじむ空に
浮かんでくる「愛」の影
飲み込まれていくビルの群れ
帰れない時間の舟
「愛してる」って今なら言えるはず
でももう君は ここにはいない
伝えそこねた ありふれた言葉
それが僕のすべてだった
こぼれ落ちた欠片たち
拾い集めて名を呼んだ
答えなんてなくていい
君を想えた それだけで
愛に沈む 最後の歌
風に乗せて君に
「愛してる」って言えたなら
もう少し笑えたかな
この声がどこかで
君の夜を 灯せるなら
それだけで本当に
それだけでいいんだ
Written by: 荒木多賀司