Letras
鮮やかなのは 褪せてゆく肌の汗
使い物にならない夏の朝
鮮やかなのは 私の未練に巻きつく
突き放せやしない夏の陰
いつものように 注がれる本脳で
いつかのように 静かに私を脅かす
トリハダ トリハダ
昼の温もりを残した夜の肌
ざらついた鱗にまた
くちづけ くちづけ
痩せた躰 月明かり
暗い 怖い あいしてる
鮮やかなのは躱すような君の嘘
身動きもできない夏の夜
鮮やかなのは私の瞼に残る
まばたきで溢れる悲しみで
いつものように 注がれる愛の夢
さいごのよるだ 厳かに私と隣合う
トリハダ トリハダ
頬ずりは出来ぬ尖った夜の肌
ざらついた鱗にまた
焦がれて 焦がれて
裂けた舌の冷たさが
辛い 怖い あいしてる
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