Lyrics

[Verse 1]
水底に睡く立休み砂に潜むように己(おれ)一人.
常常いのちの速力で陰陽(いんよう)の間を濁っている.
差し挟む手の肉が列を崩しながら曲がる.
升食い(ますぐらい). 玉響(たまゆら), 己は銀の蛸だ.
それは藺(い)の実りのように過ぎて見逸れるもの.
[Verse 2]
渠(みぞ)に耳寄す今の己は正しく未来の浜辺.
揺りのみから知れるあの飴鷺(あまさぎ)の——指の数や暈ける光. 羽盗りの編む冠(かがふり).
あがなづきなる汀の宿. 住すに好し.
(國たる冠(さか)も未だ
夏の土と髪の間を裾濃(すそご)のように渡し汚れるのみ.
(あたし, きっと, きっと,きっと淋しいだけ. きっと, きっと.))
Written by: Hakushi Hasegawa
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