Lyrics

まだあなたの顔を覚えている
笑った声を覚えている
風が過ぎたあの月の宵のこと
何一つ忘れられないから
寒空の下踊った
落ちていく涙はもはや
脳を掴んで離さない
記憶の中に
さざなみの音が掻き消す
あなたの胸の中の声が
途絶えたように
また強く風が吹き抜ける
僕はまだ知らない
本当の僕を憶えていないだけか
こうして一つになるべくして
僕らは出会うべきじゃなかった
もうあなたの顔は忘れて
お互い幸せになろうね
嫌な想いは棄ててきた
だからあなたの幸福は祈っている
僕ばかり後悔ばかり
また時間は意地悪ばかり
ジリジリとノイズが響く
記憶の外へ
蛍の光差し込む
真っさらの原稿用紙に
あなたを描くの
記憶の中を辿ったセレナーデにして
もう会うことはない
もう憂うことはない
もうこれ以上愛を失くしたくはない
手が離れる3秒前
振り返る2秒前
さよならの刹那
後は憶えていない
いつものように冗談のように
あなたは笑って言ったもう戻れないことを
僕の優しさだって限界で
零れそうになりながら踠くんだ
聴き飽きたラブソングなんかじゃ
深い谷底を這い上がる気にはなれないから
冷たい雨に打たれながら
どうしようもなく歌を書くんだ
月明かりが灯り
僕のペンは机を滑り
インクが滴り滲む
Written by: たけ
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