Wasurenagusa

ちょっぴり強い風が頬に当たり

アスファルトの匂い鼻につく

街の灯りは徐々に消えて

静寂という音を呼ぶよ

独りを受け入れたのなら

不思議と怖くなくなってゆく

いつもの青い景色はどこに行った？

光と影が消えたよ

Ah... 愛しくて Mm... 愛しくて

素直になれなくて 空っぽみたいで

道端に咲いた花にひっそり問いかけてみた

「さみしいかい？」

今だけは嘘をついて

目を逸らした表情見るの怖いから

悲しくなるからキスはしないで

きっと思い出してしまうでしょう

今だけは嘘をついて

さよならが近づいてしまわぬように

夜空見上げ涙堪えた

今にも死んでしまいそうな勿忘草

雨の雫を乾かしても

突然土曜日呼び出しベル

彩る虹みたいな存在だけど

水溜りには映らない

Ah... 会いたくて Mm... 会いたくて

青色は薄くなり こっそり枯れていく

あまりに私みたいで 運命託してみたくなった

「しあわせかい？」

今だけは嘘をついて

さよならの予感気づかないふり

夜空見上げ涙堪えた

今にも死んでしまいそうな勿忘草

重ねた月日は鈍い音を立てて

青い心をさらに青くしてゆく

もがけばもがくほど

遠くに消えていく気がして

今だけは嘘をついて

優しさに幸せ求めてしまうから

抱き合えば悲しい表情見えないね

お願いもう少しこのままでいて

今だけは嘘つかないで

さよならの予感気づかないふり

さよならのかわりに「愛してる」

今にも死んでしまいそうな

今にも死んでしまいそうな勿忘草