Lyrics
君と過ごしたあの淡い夏の日
手を取り合うことさえしてなかった
まだ幼い日の2人
胸の高鳴り伝わらないように
気持ちとは裏腹に
照れ隠しの距離をあけて歩いた
全てが過去になるんだろう
悲しいほどに小さく
初めて見る君の浴衣姿に
心奪われたあの時も
夜空に上がった花火を見上げた
君と僕の肩がそっと触れた
いつもより少しだけ寄り添った影が
1つになったあの夏の日
君が隣にいる それだけで良かった
この時がいつまでも
続くと思っていた
浴衣まとって通りゆく笑顔と
夕日のような灯りが
夏祭りの夜道を照らしていた
はぐれないようにと
君から差し伸べた
小さな左手の温もりも
まだ微かに思い出せる
全て忘れてしまうのかな
何もなかったかのように
別れの言葉告げた君が何故か
泣きながら見せたあの笑顔も
夜空に上がった花火を見上げた
君と僕の肩がそっと触れた
いつもより少しだけ寄り添った影に
永遠さえも近くに感じた
君が隣にいる それだけで良かった
こんな日が来ることを
考えもしなかった
きっとまた思い出すだろう
この季節が来るたびに
始まりの日も
君と夢見た未来も
さよならの瞬間も
全てがあったから今の僕なんだ
忘れられるはずないだろう
夜空に上がった花火を見上げて
いつかの君が笑った気がした
隣に寄り添っていたはずの影が
遠く何処かに消えていった
大きく弾けた花火は
あの日と変わらない色に
夜空を染めた
目が覚めた僕に残ったのは
まるで夏の夜に見た花火のように
何処か遠い空へと消えていった
最後に君が見せた笑顔の夢だった
Written by: 神谷友志