ディストピア・ジパング feat.灯油 (カバー)

生まれた時から僕らの未来は全て喰らい尽くされ何も残っていなかった

ぶら下げられた刹那の夢に縋れば辿る道は破滅と後悔

息が詰まりそうな程の閉塞感に思考停止して倒れ込みたくなる

二度と晴れることのない空と二度と訪れない繁栄と過去を知らないだけマシだとでも言うのか

夢も希望も取り上げられた僕らの声は響かずポトリ地に落ちた こんな時代に生まれた意味はなんだろう 行き場のない問いが蟠る

過去の栄華と残骸と代償だけが今の僕らの目に映るものの全て かつてを知り得る者は皆老いて今を嘆き悲しむことに明け暮れる

口を開けば懐古する 賛美する

昔は良かったとまだ夢を見たがる

無責任に僕らより先に死に逝く彼らの言葉に

一体どれほどの価値があるのだろうか

夢も希望も取り上げられた僕らは

自己を欺き 今日を生きるのみ

こんな時代に何を為せばいいんだろう

行き場のない問いが蟠る

深刻な"未来"不足で心があまり稼働いてくれない

乾ききった感情だけれど もうかなりガタがキテるけど

まだきっと出来ることがあるはずなんだ

誰かを励ますことを躊躇うくらいに明日に希望は抱けないけれど

同じ時代生き共有した運命を解り合って寄り添うくらいなら出来る

何かが変わるとは思えないけれど

それでも...