6号室

部屋で二人

いつも聴いた 古いレコード

針を落として回り始めた

思い出とメロディー

白く寒い日の

曇ったバスルーム

頭文字 K の恋人と

アルペジオで紡いだ夢

カーテン揺れる窓辺に朝がくるまで

You and me いつまでも話した

静まる青い街を見下ろしたバルコニー

まるで夜空に続く

最上階のラブストーリー

スピーカーから流れた

目をつぶって

思い出すよ 悲しい夜は

二人出会ったレモンソーダと

アイスティーの夏の日

よく晴れた午後が

君の影を映す

頭文字 K の恋人よ

きっとまた いつか会えるだろう

西陽射しこむ部屋で 夜になるまで

You and me ノイズ混じりの恋

ガラス窓に染み込む紫のグラデーション

きっと永遠に続く そんな気がしてた

最後のピアノのフレーズも消えて曲が終わる

二人はこれから この部屋を出てゆく