アノナミダ

いつもの空が違うように見えた

少しだけ青く遠く綺麗に見えた

かじかんだ手をポケットに入れて

降りやんだ雨の跡を踏み締めて

今日はどこへ行こうか 寂しさを連れて

僕は平気だ 僕は大丈夫だ

そう言い聞かせて笑ってる

忘れたくないんだよ あの日の涙を

いつまでも消えることのない傷跡のように

乾いていく 水溜まり まだ少しだけ寒い空

after the rain 太陽の灯りよ 僕を許さないで

傘を捨てて歩き出した 強さの裏側には

今にも座り込んでしまいそうな弱さがいてさ

自分の矛盾に気づいてしまってからが始まりで

限りある時間と心を天秤にかけて

向き合って逃げてを繰り返して

やっとのことで「時間は薬」だ

なんて言える気がしたんだ

忘れたくないことを

忘れてしまったことを

忘れられないほどの出会いと別れを

忘れたくないんだよ あの日の涙を

いつまでも消えることのない傷跡のように

乾いていく 水溜まり まだ少しだけ寒い空

after the rain 太陽の灯りよ

忘れてしまうんだよ あの日の涙も

いつの日か笑顔の陰に消えてゆくのだろう

乾いていく 水溜まり まだ少しだけ寒い空

after the rain 太陽の灯りよ 僕を許さないで

いつもの空が違うように見えた

少しだけ青く遠く綺麗に見えた