Credits
AUSFÜHRENDE KÜNSTLER:INNEN
みとせのりこ
Künstler:in
KOMPOSITION UND LIEDTEXT
みとせのりこ
Texte
Manack
Komponist:in
Songteksten
今宵、巡れる春の宵 霞む三日の月
長久を祈願える花の催い 媚薬の酒盃を注ぎ
纏う白衣の紅粧い 長い髪を梳き
不知夜月揺れる華に酔い 唇から零れ
──誘いの香は甘い はらり、零れ
深い夜に絡み合う聲は [吐息は] 淡く [ほどけ]
白い頬は闇に融ける
私の胸を蝕む月は 濡れた柘榴の色
いざや、巡れる狩りの宵 眩き朔夜月
──一夜、愛づる乙女舞 八女の斎
織りなす綾目は凶つ模様 潜むマガモノ継ギ
──神と、紙と、その奥つ城
愈々、訪なう祀り宵 昏き蝕みの月
──地祇と、児戯と、月読、儀式とシキ
御霊は馨る血の匂い 指先から零れ
──馨しき死の匂い ぽつり、零れ
深い闇に響きあう謡は [祝詞は] 高く [流れ]
白い指は夜を召喚く
私の中に棲む月は 凍てつく瑠璃の色
満ちては干いて 寄せる波 海つ音色
瞞ちては斯けて 還す闇 美八つ女舞
"せなのはねもがれた かごのとりよ
とおい おつきさま ゆれて "
闇に巣食うイツワりのユメは [幻夢は] 昂く [跳けて]
紅い月、夜を想う
私の眸染む紅は 重なる雫にのみこまれて…
Written by: Manack, みとせのりこ