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6月10日、曇りのち、雨
鞄ん中に絵の具を散らされた
…街中を自分色に染めたがる
イロヌリ瘴女達の仕業でしょう、少々
6月20日、厭んなるほど晴れ
根も葉もない噂を流された
…雨の様に噂垂れ流す
イイフラシの奴らの仕業でしょう、障
ヒトリボッチのマヤカシ逃避
全人類未踏の摩訶不可思議だって
みんな"奴ら様"の仕業なんでしょ何か用カイ?
何だってこんなこんな虚しいモンなんでしょう
きっとこんな僕を甘やかしたいだけだから!
7月1日、晴れ、のちのち憂鬱
買ったばかりの財布が無くなった
…知らない知らない 奴ら知らんぷり
どうせカネクイ蟲の仕業でしょう、少々
今日は日記は書かない
落としてしまったんだ、どうしようか、なあ…
探し出さないと、誰かに魅られる前に
早く、早く
クラスメイトが立っていた
勿論話した事も無い訳で
僕のマヤカシい日記を抱えながら 嗚呼
・・・・・・・
―なんという失態!―
見えるはずも無いものを見たんだって
一人で日記(そんなモノ)に書き付けてんだ何か用かい
何だって涙止まらないの 何でしょう
ソンな現実をちょっと甘やかしたかったんだ
全人類未踏の摩訶不可思議だって
みんな"奴ら様"の仕業なんでしょ何か用カイ?
…そんな事言える筈もない とっさの言葉
「どうしようもないだろ さあどうか嗤ってくれよ 」
彼女は首を振り少し笑う
おもむろに右手を差し出した
宝石箱 散撒いた様な声で
『トモダチになってくれませんか。』
Written by: sasakure.UK