19歳の歌唄い

愛を歌うこと

戯けてしまう物

あの時代はとうに終わり

一人夜を駆け出した

誰かを傷つける歌で躍る町

ささくれた心祈る幸

この街のどこを探しても見当たらないよ

19歳の歌唄い

不甲斐ない僕は君を攫い

白けた月みたい

ステージに立った君を見たいのさ

美しいものだけ

胸の内寄せ集め

悲しい事はずっと上書きして

誤魔化して

今日も世界は痛いと雨降らし

救えない物よ祈るマジック

明日が昨日になった時

僕ら恋をするように

19歳を押し殺した

不恰好蒼の空の果て

カサブタ剥がして

明日も歌う君と観たいのは

19歳の歌唄い

不甲斐ない僕は君を攫い

白けた月みたい

ステージに立った君を見たいのさ

19歳の歌唄い

明日の君はそこに居ない

白けた部屋から

ステージに立った君を見たいのさ

世界が明日にも終わるとするなら

その時流れる歌は君の歌がいい

お互い疑いあって生きる今もさ

いつかのその日の為の伏線なの

満席のホールで君はきっと言うのさ

「私を見つけてくれてありがとう」

どうかその時まで呼吸は止めないで

憂いのないキスまで歌をやめないでいて

19歳の歌唄い…