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暗い夜の港に浮ぶ
 船のあかりはこころの灯
 遠い夜汽車にその身をまかせ
 夢路をたどる上海帰り
 夜の帳が落ちる頃
 聞こえてくるのは悲しき口笛
 潮の香りにいつしか誘われ
 女達に聞かせる過ぎし夢の日
 倖せをはこんで来るという
 青い小鳥を追いつづけ
 今宵は何処上海帰り
 長い年月を小船にのせて
 遠い母なる海に帰せば
 緑の波に打ち寄せられた
 小舟の歌をうたいだす
Written by: 南 正人
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