Songteksten

[Verse 1]
ある日二人は出かけたと
野をこえ森こえ川こえて
やくらい山を仰ぎ見て
やくらい山まで登ったら
この世のすべてがみえるそな
つらい気持ちも晴れるそな
[Verse 2]
やがて一人は躓いて
うどのとげこで目を刺して
それより先は進まれん
それより先は一人道
かえるみつめる枯葉道
[Verse 3]
闇に吹く風よ
やくらいの山よ
病んだあの子が無事なよに
無事なよに
[Verse 4]
やっと登った山の上
はや宵星も瞬いて
残した一人をわすられず
目見開いて焼き付けた
群青色したこの世界
話してきかそと焼き付けた
[Verse 5]
輝く星よ
やくらいの山よ
病んだあの子が無事なよに
無事なよに
[Verse 6]
そんな願いは届かずも
そんな祈りは叶わずも
[Verse 7]
死んだその子の魂は薬師の如来に
なりまして
まなこの病を治しては
里の人々助けたと
[Verse 8]
無事に登ったも一人も
今は立派な神さんに
やくらいの上に今もいて
この世のすべてをみていると
目見開いてみていると
里の人々伝えたと
[Verse 9]
山と里とに別れた二人
昔々の物語
Written by: 寺尾紗穂
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