Paroles

好きと云はれりや誰にでも からだをひらくをんなだと ひとがわちきを笑ふのを 知らぬわけではありんせん だけどこの命 一思ひに投げ出した相手はたった一人だけ 噫こんな奥底を突き止めて置きながら 知らぬ存ぜぬぢや余り然で無いわいな 月に叢雲花に風酔わせておくんなんし 惚れて候 好いたお人にや何処までも ばかになる様なをんなだと ひとがわちきを笑へども やけや勢みぢやありんせん だからこの心 破いて千切れるまで抱いてよ唯一度だけ 噫こんな痛みなんぞ明日の望みなんぞ 見えぬ聞えぬ本当も嘘も無いわいな 指切拳万針千本呑ませておくんなんし 暗れて候 なけなしの命の証をとぼしておくんなんし 判るざんせう
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