Paroles

あかずの踏切り
ぼくの眼のまえで今
遮断機が下りたら
あと何分待つの
いらいらが募っていくんです
きみのもと急ぐのに焦ります
しばしの間
止まった時間に落ちて
日々に追われて
詰まった息を飲み込んで
語らいのときを待ちます
踏切りの向う側を思って
ここを渡ったらきみに会えます
どんな話しようか考えるんです
きみの仕草を思ったんで
曇り空 泣き出しそうです
とても素敵なきみに会えます
きみの得意な
歌の歌詞が廻るんです
とても永い永い間
矢印は消えないんです
あかずの踏切り
相も変わらずにまだ
黄色い電車は
今日も東へ西へ
くり返し通り過ぎます
きみのこと思うほど焦ります
ここを渡ったらきみに会えます
いつも同じの
くり返しの幸福なんです
消えては見える向う側
たまらなく駆け出しそうです
とても素敵なきみに会えます
邪魔をするのは
走る電車なんです
とても渋い渋い顔が
その中に見えたんです
遮断機を見て
電車を見て
いつまで見ていればいいのかな
Written by: 大森元気
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