Paroles

季節の花たちがひらひらと
座ってるぼくのまえ通り過ぎる
誰もが鮮やかに上手に踊るよね
踊らないぼくなんか
気づきもしないよね
涼しげな顔して
しなやか靡かせた
髪の色がやけに
ぎら憑いて見えたんだ
誰もが同んなじような
顔に見えた
うららかな午後の陽射しの中
急に空しくなった何となくさ
何処かでこんなふうな
景色に出会ったんだ
誰かの呼ぶ声を
待っていたような
帰りたくないような
いつかのこと
風が吹いたのは
吹きだしたのはそれからです
それからすぐです
ぼくは俯いて帰って行くけど
みんなまだそこにいたんだ
ざわめき色めいた
みんなの様子に
ぼくは少しだけ
可笑しくなったんだ
誰もが通ったような
取りとめのないような
戻らないの午後の陽射しの中
風が吹いたのは
吹きだしたのはそれからです
それからすぐです
ぼくは俯いて帰って行くけど
みんなまだそこにいたんだ
風が吹いたのは
崩れだしたのはそれからです
それからすぐです
うららかな日々に
紛れてみたけど
ここはもう翳りだすんだ
ララララ…
ララララ…
Written by: 大森元気
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