Paroles
訳もなく哀しくなる時がある
割り切れず余る想いを 握りつぶせずにいる
果てのない暮らしと 日々の中で
見守ることも許されず 虚しさを持ち寄ってた
雨に打たれ風に晒されても 道はただまっすぐに続いた
何かを愛する度に 僕らは傷付け合っていた
同じ景色を見つめるあまり お前の顔を思い出せなくなっても
殴り方も知らぬままで 天に突き上げたこの右手は
雲間に降りた光のレースを 掴み取っていた
それからは心休まることもなく
流れ過ぎていく時に 瞬きすら惜しんでた
雪にまかれ凪に戸惑っても 道標はどこにもなかった
何かを口にする度 僕らはどんな夢を描いたろう
極彩色のモノクロームで 時代は前に進んでも
不器用な生き方を恥じらうだけで 立ち止まった弱虫の昨日は
殻を破って 一つ息をついたら 空に羽ばたいた
なにもかも
何かを求める度に 僕らは忘れ合ってきたのかな
宝の地図に込めていたのは 失くしたはずの答えさ
散りばめたモザイクアートの世界で 探し続けたあの夕陽は
優しい熱で心を解かしては この頬を伝った
見えないままの旅のあとさき
Written by: 宮田 連