Paroles

ぼくの
 何もかもが
 嫌になった
 日曜の午後二時半過ぎ
 ひどく時間をかけて
 バスルームで
 ひげを剃っていた
 年をとって
 ずるい顔になって
 ただひどく
 くたびれている
 鏡の中のありふれた男
 ありふれた話
 ありふれた日曜の午後
 すべて
 あきらめたら
 暇になった
 日曜の午後五時半過ぎ
 ぼくは外野席で
 退屈な試合を見ていた
 恋するたびに
 恋の終わりのことを考えた
 きみにとっては
 記念すべき日
 ありふれた二人
 ありふれた話
 ありふれた日曜の午後
 バスルームに
 鍵をかけたままで
 もう誰もぼくに逢えない
 これでさようなら
 ひげを剃り終えた
 ありふれた男
 ありふれた話
 ありふれた日曜の午後
 ひどくつまらない男
 ありふれた話
 ありふれた日曜の午後
Written by: Yasuharu Konishi
instagramSharePathic_arrow_out