Paroles

ハイカラな街を、黒い雨ざあざあ
生き急ぐ人の僅かな隙間に。
ワタシの心を戦車が横切った、
ヒラヒラ舞い落ちる白いかさぶた。
気象予報士が困った顔して、
「今まで見たこともない空です」と、
群衆は皆幸せを求めた、
まるで春雨のような夕べでした。
枯れた桜の木の下で、
そっとキスをしたわ、
いつかまた会えるといいね、
遠くで夏が呼んでるの。
赤いシャツがふんわり、向日葵のように、
空っぽになったパレットの、奥にこびりついた恋心。
淡い色の破れたジーンズを穿く度に、
泣きそうになるのは、あなたのせいじゃないわ。
虹色アロマの香る昼下がり、
入道雲を泳ぎ、涙流す
チヨコレイトで飛んでいった夢と、
消えないクレヨンで描いた夢と。
ショパンが響く日曜日
そっとキスをしたわ、
いつかまた会えるといいね、
遠くで夏が呼んでるの。
赤いシャツがふんわり、向日葵のように、
空っぽになったパレットの、奥にこびりついた恋心。
淡い色の破れたジーンズを穿く度に、
泣きそうになるのは、あなたのせいじゃないわ。
あなたのせいじゃないわ。
Written by: 伊藤陵太郎
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