Paroles

目が覚めてテレビをつけた
毎日同じニュースばかり
天気は良いのに心は晴れず
気の抜けない日々に先が見えない
SNS(ネット)を見れば叩き合い
一瞬の緩みで折れてしまいそうだな
生きる理由なんて
"死にたくない"からで充分さ
お家にいるだけで
誰かの命を救うだなんて
世界のヒーロー達も驚く時代だ
身近にあるもの
常に気をつけてないと
あまりに近すぎて
悲しいことより
嬉しい事に涙は流したいな
辛くなったときは支えるからさ
辛そうに見えたときは支えてね
気付けば外も明るくなって
誰とも会えない朝を迎える
流れ作業みたいに
過ぎていく日々はまさに
生きながらも死んでいるようだった
明日の雨を心配して
今日の太陽を味わわない
見えない何かに怯えながら
過ごすのはもう飽きたよ
虹架かる前には雨が降るように
夏の始まり蝉が鳴くように
仕事に締め切りがあるように
空に星があるように
それくらい当たり前のように
”日常”に戻る前の”非日常”を
過ごしてきたんだ
喪失感で見える景色は”モノクロ”
色を入れたくても
わからない足し方
疲れない毎日に疲れたよ
身近にあるもの
常に気をつけてないと
あまりに近すぎて
悲しいことより
嬉しい事に涙は流したいな
辛くなったときは支えるからさ
辛そうに見えたときは支えてね
夕暮れに塗り替えられてくように
心地良い満腹感と街の音を背に
閉まるシャッターに消えるネオン
寂しい夜も明けていくように
いつか終わりがくるからさ
刹那(コロナ)にサヨナラを告げて
Written by: 下ノ園清尊
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