さよならプリズナー

ざらついた風にまかれて 日々を乗り捨ててゆく 太陽は置き去りのままさ 扉を開けても そこに 合わせ鏡のように 別の扉が続くだけさ 胸に 胸に 静かに手をあてる 鼓動 感じてる 現在地を確かめる 始まりは突然なのさ 予告もなく訪れて 跡形もなく消えてゆくのさ 追いかける 抱きしめる だけじゃ抜け出せない 今日までのプリズナー いま この場所でさよならを告げるよ すべてが上手くゆくわけじゃない でも ここからじゃ空は見えないよ 夢見ることをやめられない 星を探す少年のように 歩き出せばいいのさ 夜を使い果たして 何かを手にするたび 何かを失ってしまうなら ビルに囲まれた 三日月を気取るさ 時が満ちてゆくって 気づいたのさ まだ 間に合うはずさ すべてが上手くゆくわけじゃない でも ここからじゃ空は見えないよ 夢見ることを あきらめない アスファルトに咲く花のように 今を咲かせばいい すべての想いが叶う訳じゃない でも ここから声を届けたいよ さよなら プリズナー もう迷わない 星を探す少年のように 歩き出せばいいのさ いいのさ