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Créditos

AUSFÜHRENDE KÜNSTLER:INNEN
Da Vinci's Skull Pass
Da Vinci's Skull Pass
Künstler:in
なのるなもない
Stimme und Gesang
AMI
AMI
Stimme und Gesang
Synesthesia
Synesthesia
Stimme und Gesang
KOMPOSITION UND LIEDTEXT
なのるなもない
Texte
AMI
AMI
Texte
Synesthesia
Synesthesia
Texte
富樫春生
Komponist:in
PRODUKTION UND TECHNIK
Da Vinci's Skull Pass
Da Vinci's Skull Pass
Produzent:in
57MOVE
57MOVE
Mastering-Ingenieur:in

Letras

明治神宮前駅6番出口
 駆け込むエレベーターに同乗は
 トランク引く国籍不明の少女
 少しは右に寄れよ
 スペース無視した立ち位置
 わりと接近気味でも無表情
 何これ、国の違い?
 地上への数秒間
 調子良ければ声かけたかも
 Where do you from?
 23時過ぎても尚残る
 レッドピノノワール二日酔い
 扉開き広がる秋の表参道
 原宿渋谷Wonderland
 ガラガラと交差点に向かう少女は
 これからどこに行くのだろう
 何十年も前にこの通りで
 別れた女の背中と
 去っていくその景色が重なった
 霞を振り解き俺は
 コープオリンピアの裏道へと進む
 ガタガタと新宿に向かう埼京が
 水無橋の足元を過ぎてゆく
 渋谷を去る人々と
 人気の無い代々木体育館横を
 ファイヤー通りへ向かう
 スクランブルやセンターの雑踏
 鬱陶しくなったのは
 いつからだろうか
 道玄坂や円山辺りならともかく
 場所によっちゃ渋谷駅を使わなくなった
 コルネットを右折して
CAMELOTに到着する
 エントランスはいつものごとく顔パス
 ハネ物の流行りのトラップ中を
 一通り周っても知った顔ぶれは無く
 カウンターで何ヶ月か前
 ここで音の話をした
 外資系OLが男に酒を買わせてる
 目が合ったので会釈
 何を思ってんのか
 どこか残念そうな表情
 酒も入らないし
 ネムレルや修験道やカネコさんを
 待つ気分でも無くなった
 今日はブギーバックにでも
 寄って帰ることにして
 店を後にする
 もう二度とない
 同じ夜は選べない
 最初からわかっていたのは神様
 いつもみえているのは幻
 夜になると少し肌寒く 外套を身に纏う
 刈り入れの後のような伽藍堂な寂しさと青の中を歩こう
 喜怒哀楽 起承転結 始まりも終わりも無いような物語に何を見る
 目は開いているだけで何も映してはいないのに
 思えばそこには誰もがいる 浮かんでは消えていく
 幻やたらればの先なんてまあたかが知れている
 ちっぽけさを握りしめて眩しさを握りつぶしたのなら
 どちらがご主人様 物質世界の囚人 精神世界の分身
 氷の様な自分と子供の心
 小さな幸せと怖いほどの欲望
 曖昧模糊としたもやもやをそのままにして
 ハイハイする赤ちゃんみたいに可愛くないでかい図体と
 怖いくらいくっだらねえプライド イタイイタイとぶらさげ毎日
 毎日 焼かれてる 鉄板の上をたい焼きみたいに
 暑い なのに寒いや 何時 もう早くハリーアップ
 汝 病める時も自らを傷つけて糧を得てる
 でこぼこ あべこべ 傷だらけのなれそめ
 かれこれ いつからか ポコアポコしゃれこうべ
 平日でも賑わいカウンターに人だかる
 辿り着いたMUSIC BAR Boogie Back
 昔NCCのイベント出てた
 今じゃ売れっ子DJが
 回してるBoom bap
 キッチンの奥で電話してる
 K-Boogieさんへの挨拶は後にして
 ブース近く腰掛けDJと目が合うが
 完全にされたシカト
 こういう奴は昔からそのうち消える
 交代のDJと笑顔で交わしてる挨拶
 俺には目もくれず
 向かうカウンター
 丁度戻って来た
 K-Boogieさんが
 神妙な顔で何やら話しかけてる
 「さんぞー、昨日亡くなったらしい」
 「え、マジすか?こないだファミリーで会ったんすけど」
 やっぱそっか
 我が生涯に一片の
 やんなきゃいけねえ事
 全然あんじゃん
Written by: AMI, Synesthesia, なのるなもない, 富樫春生
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