Letras
友達の佐々木に誘われて
電車で行った隣町の墓地
夜になると幽霊が出るから
そいつを動画に撮ろうぜって
そんでもってネットに上げて有名になろう
僕は思ったよ無理だろう
でもさ なんだかワクワクしたし便乗
もちろん少し緊張したよ
深夜2時 誰もいない墓地
iPhoneのライトで照らす墓石
佐々木と2人で歩き回る
墓地の裏の暗い雑木林
白装束の女が1人
藁人形を打ち付けてる
見てはダメなものを見てしまった
女がこっちを睨みつける
安らかに眠るまで
思い出作るだけ
みんな結局1人だけ
ぽっかり空いた穴は埋めないよ
枯れた花束絶対捨てないよ
そんなこと言ってるからいつまでも
前に進めていないね 哀れだね
しがみついてる過去よりラフな未来
そいつを見せてくれ見せてくれ
何とか走って逃げた昨夜
女の顔が未だに忘れられない
佐々木のLINEは未読
昼飯一緒に食う予定なのに
あいつの家までチャリで走る
六畳一間のボロアパート
チャイムならしても誰も出ない
ドアノブ握ると鍵が開いてた
包丁を持った昨夜の女が
佐々木のことを襲ってる
僕はフライパンを持って加勢
何とか僕らは外へと逃げた
何ヶ所か刺されて血が出て痛い
スマホ落としたし警察呼べない
交番目指して歩いていたら
女が叫んで走ってきた
安らかに眠るまで
思い出作るだけ
みんな結局1人だけ
ぽっかり空いた穴は埋めないよ
枯れた花束絶対捨てないよ
そんなこと言ってるからいつまでも
前に進めていないね 哀れだね
しがみついてる過去よりラフな未来
そいつを見せてくれ見せてくれ
見せてくれ 見せてくれ 見せてくれ
もう走れない 息が切れる
女はまだまだ追ってくる
僕らと女の距離が詰まる
佐々木の髪を掴む女
こいつの目はイカれている
僕らの声など聞こえてない
仕方がない正当防衛
僕はタックルで女を倒し
馬乗りになって腕を押さえた
動くな動くな動くな動くな
それでも女は降参しない
血の混じった唾を顔に吐いてきた
前が見えず僕はひるんだ
その隙に女は包丁を持って
僕の脇腹をグサっと刺した
意識が消える 暗くなる
安らかに眠るまで
思い出作るだけ
みんな結局1人だけ
ぽっかり空いた穴は埋めないよ
枯れた花束絶対捨てないよ
そんなこと言ってるからいつまでも
前に進めていないね 哀れだね
しがみついてる過去よりラフな未来
そいつを見せてくれ見せてくれ
安らかに眠るまで
思い出作るだけ
みんな結局1人だけ
ぽっかり空いた穴は埋めないよ
枯れた花束絶対捨てないよ
そんなこと言ってるからいつまでも
前に進めていないね 哀れだね
しがみついてる過去よりラフな未来
そいつを見せてくれ見せてくれ
見せてくれ 見せてくれ 見せてくれ
見せてくれ 見せてくれ 見せてくれ
見せてくれ 見せてくれ 見せてくれ
見せてくれ 見せてくれ 見せてくれ
見せてくれ
Written by: レイト