ア (マ) ヤカシ・ダイアリィ [feat. ピリオ]

6月10日、曇りのち、雨 鞄ん中に絵の具を散らされた 街中を自分色に染めたがる 色塗り少女たちの仕業でしょ 少々 6月20日厭んなるほど晴れ 根も歯もない噂を流された ta ta 雨の様に噂垂れ流す 言いふらしの奴らの仕業でしょ 障 一人ぼっちのマヤカシ逃避 全人類未踏の摩訶不思議だって みんな奴ら様の仕業なんでしょ なんか用かい？ 何だってこんなこんな 虚しいもんなんでしょう きっとこんな僕を 甘やかしたいだけだから！ 7月1日、晴れ、のちのち憂鬱 買ったばかりの財布がなくなった 知らない知らない奴ら知らんぷり どうせ金食い蟲の仕業でしょ 少々 今日は日記は書かない 落としてしまったんだ どうしようか、なあ. 探し出さないと 誰かに見られる前に 早く早く クラスメイトが立っていた 勿論話した事ない訳で 僕のマヤカシ日記を抱えながら 嗚呼 何という失態！ 見えるはずも無いものを見たんだって 1人で日記に 書き付けてんだ 何か用かい？ だって涙止まらないの 何でしょう？ そんな現実をちょっと甘やかしたかったんだ 全人類未踏の摩訶不思議だって みんな奴ら様の仕業なんでしょ なんか用かい？ そんな事言える筈もない とっさの言葉 「どうしようもないだろ さあどうか笑ってくれよ」 彼女は首を振り少し笑う おもむろに右手を差し出した 宝石箱ばら撒いた様な声で 「友達になってくれませんか？」