Letras
思い出した言葉
いつも雨が降っていた
憂鬱を吸い込んで
吐き出した仄暗い空に
重い明日
潤んだ雲と流れていけばいいなって
ずっと願ってる
思い出した言葉
心の奥に仕舞っていた
連日降り続いて
零れそうな記憶の片隅で
曇り出した空に目を細めて
話しかけてみる
馬鹿だね
ポツポツうるさい
黙ってくれないか
早く止め
あの日君に伝えなかったのはさ
心変わりを待ってたからでさ
雨粒みたいに
小さな言葉の脈を読むから
ずっと梅雨晴れを待っていたから
来る夏に恋焦がれてたから
呑み込んだんだよ
うねる毛先に 憂いが差して
蘇る心象は雨模様
思い出した君の目
朝露みたいに澄んでいた
白昼夢になって
消えそうな言葉は雨宿り
不確かだけど朧気だけど
思い出は心臓に棲んでいるんだ
魚みたいに泳いでさ
ポツポツ降り出す 心を映す
水溜まり
あの日君に伝えなかったからさ
心変わりなんてできなくてさ
雨音みたいに
儚い想いを空に散らしてる
ずっと梅雨晴れを待っていたから
来る夏に恋焦がれてたから
確かめたんだよ
落ちる雫に涙をそっと
忍ばせて繰り返す雨催い
ずっと忘れらんない
心に棲みついた 記憶のいきもの
情景描写みたい
だけど全部本当のことでさ
落とした涙は雨になって、
川を流れ、海になって、
また雨になって戻ってくるんだ
たぶんね。
あの日君に伝えなかったことを
僕は未だに後悔している
この雨はあの日落として
帰ってきた涙だ
ずっと梅雨晴れを待っていたから
来る夏に恋焦がれてたから
呑み込んだんだよ
ねぇ
ずっと君に伝えたかったから
夢の続きを知りたかったから
僕は死ぬまで
あの夏を思い返してしまうだろう
君と梅雨晴れを待っているから
来たる夏に恋焦がれてるから
抱きしめたんだよ
うねる毛先に涙が落ちて
繰り返す心象は雨模様
Written by: camus