Letras

憧れを纏った鋼の翼が頭上をかすめる
濁ったその目を瞬く間に銀色に染めて
想い焦がれた景色には程遠いけど
同じ空に居る
選んだ未来は何処へ向かうだろう
昨日までの日々を閉じて
幼いままで広げた両手の先には
小さな手作りの羽根
やっと見渡せる天空の海が
想像とかけ離れていても
初めから知っていたんだろう
望むものがそこには無い事を
確実に失っていく方向感覚
それでも止まれずに
自慢の羽根は引き裂かれたまま
飛び方も忘れて
例えばそれが現在だって気付いても
空はまだ続く
飛び立つ為に残したもの
いつか駆け出したあの道も
変わらず君を気にかけている
大丈夫 今も帰る場所
選んだ未来は何処へ向かうだろう
昨日までの日々を信じて
大空の片隅で拾った話の続きを
その終わりまで聞かせて
Written by: 瀬尾 泰介
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