Jigokunomelody

夜汽車を降りて噂通りさ 右も左も乱痴気騒ぎ 排水口は煌めいていて ダクトに甘い風が吹く 日々はね有刺鉄線の中に全部あるよ 見分けらんないよ錦通りで 右も左もおんなじ顔して 怖くなったんだ ギラついていて 帰り道も分からないし 行かなきゃ有刺鉄線で後にゃ戻れない 地獄のメロディが 夕闇の中を すり抜けて街に響き渡った 地獄のメロディは 誰にも気付かれず 路地裏で静かに啜り泣いた 小高い丘を駆けてく刹那 本当は気付いてたんだよ 地獄のリフは僕の鼓動だった 曰く人生はメリーゴーランド 楽しいだけで堂々巡り 一人考えたワンルームアパートで 持ち込んだ夢の置場所のこと 腹が減っちゃって 有り金尽いちゃって君に 電話したんだ 声は電波に乗っかって 薄っぺらになった 行かなきゃ有刺鉄線の先の鉄塔の 軋む音を聞いて 地獄のメロディが 夕闇の中を すり抜けて街に響き渡った 地獄のメロディと 高速のナイフが すれ違う誰かに届きゃいいんだ